パロディで一線を画す!フランク三浦の腕時計

フランク三浦という腕時計ブランドをご存知でしょうか。このブランドは知る人ぞ知る特殊な腕時計ブランドとしてその名をとどろかせています。さまざまな芸能人がこの腕時計を愛用しており、日本では確固たる地位を確立しているフランク三浦ですが、実際どのような腕時計ブランドなのか、詳しく知らないという人も少なくありません。面白さを追求するために腕時計を身に着けるなら、フランク三浦はまさにうってつけの腕時計ブランドです。ここでは、フランク三浦の腕時計の特徴や評判、パロディ要素などについて詳しく紹介します。

普通の腕時計ブランドではない!面白さを徹底的に追及するフランク三浦

フランク三浦の腕時計というのは、端的にいえばスイスの老舗高級ブランド、フランクミュラーをパロディ化した腕時計ブランドです。フランクミュラーと名前が似ているだけでなく、腕時計本体もフランクミュラーのデザインそっくりに作られています。名前やデザインがあまりに酷似していることから、本家のフランクミュラーから商標登録の停止を求めて裁判を起こされたほどです。
フランク三浦の腕時計は大阪で生まれたブランドであることから、お笑い要素の強いブランドイメージを形成しています。本家のフランクミュラーの価格帯が30万円以上から600万円前後であるのに対して、フランク三浦は類似したデザインでありながら3,000円~7,000円という低価格を実現しており、無理なく気軽に購入することができる腕時計ブランドとして知られています。保証書を読んでも、「裏ブタやベルトの傷などは当たり前のように付いております」とか、「文字盤に埃、異物、指紋まれにちぢれ毛などが混入しております」など、お笑い要素満載のノリが込められており、細部までとことん追求されたくだらなさや面白さがフランク三浦の最大の特徴といえるでしょう。

ギャグ要素満載の腕時計!フランク三浦のコンセプトとは

フランク三浦のコンセプトとしては、「デザイン・ノリ・低価格を追求したパロディーウォッチ」ということです。フランクミュラーをオマージュしたと思われるデザインや、保証書に書かれている数々のギャグ要素、そしてそれを手に取りやすい価格帯で販売する姿勢と、この三大要素の追及がフランク三浦の一大コンセプトになっています。
フランク三浦の腕時計を作っているのは、「フランク三浦」という天才時計師という設定のようです。ただ、この「フランク三浦」は、メディアにもたびたび登場するプロレスラーのようなマッチョ男性。ムキムキの男性が時計を作っているというモチーフも、フランク三浦らしいノリの良さを表しています。
もちろん、デザインは似かよっていても、機能的にはフランクミュラーの足元にも及びません。ただ、それもまたフランク三浦の魅力的な部分の一つになっています。ほとんどの商品が「完全非防水」ということになっており、そうした機能性の低さもまたフランク三浦のコンセプトの一つなのです。デザインとしては、文字盤の色彩や数字のデフォルメなど、明らかにフランクミュラーのパロディとわかる作りをしています。ですが、デザインの類似性にもかかわらず、ロゴマークがカタカナと漢字で書かれている点は、フランク三浦のお茶目なところをよく表している特徴だといえるでしょう。

芸能人やプロ野球選手も愛用を公言!若者を中心に幅広い年齢層から支持を集めるフランク三浦

お笑い要素の強いフランク三浦は、お笑い芸人やプロ野球選手からの高い評判を得ています。格好つけて身に着けるブランドではなく、いわばウケ狙いで購入する人が多く、その機能性の低さにもかかわらず、芸能界やプロ野球界などで確固たる評判を築いています。
人気芸人やプロ野球選手が愛用を公言していることから、フランク三浦の腕時計は若者を中心に幅広い世代で高い人気を博しているブランドです。フランクミュラーから訴えられる騒動があったものの、結果的には「フランクミュラーとフランク三浦を間違えるわけがない」ということから、裁判では勝利を収めています。類似しているのはデザインだけで、価格帯もコンセプトもまるで異なるため、フランクミュラーとフランク三浦を混同することはまずないという点が判決の決め手になったようです。ふつう裁判沙汰になったブランドは評価を落とすものですが、こうした経緯からむしろ評価を高めたという点もフランク三浦らしいところといえるのではないでしょうか。
腕時計はステータスを表現したり、ファッション性を追求したりするために身に着けるものですが、フランク三浦はそうした従来の腕時計の概念とは全く異なるコンセプトで作られています。そうした個性的な部分こそ、フランク三浦が幅広い人から支持を集める理由になっているといえます。

フランク三浦の代表的な腕時計3点を紹介

フランク三浦の中でも高い人気を誇っているのが零号機と呼ばれるシリーズです。零号機は「グレコローマンスタイル400戦無敗記念モデル」と銘打っていますが、名前の意味がわからないということで苦情がきたこともあるそうです。「零号機(改) FM00K-B」はフランク三浦の王道的なシリーズとして、フランクミュラーをオマージュしたデザインなど、フランク三浦らしさをいかんなく発揮した一品になっています。
「六号機(改) FM06K-CRB」は、「禁断の巨大化モデル」と銘打っている通り、初号機と比べるとサイズや重量感がアップしており、よりフランク三浦らしさを味わうことができる商品です。文字盤はまさにフランクミュラーの色彩をパロディしており、価格の低さにもかかわらずチープ感がほとんどないため、オシャレな腕時計として身に着けることもできるモデルになっています。
「三浦Jr FMJ01-ARBK ブラック」は、フランク三浦の弟である三浦Jrによる珠玉の作品。三浦Jrのモデルはほかのフランク三浦のシリーズとは異なり、南米をモチーフにしたデザインが特徴的です。文字盤はカラフルな仕様になっており、南米らしい鮮烈な色彩が鮮やかに踊っています。

個性的な腕時計ブランド!フランク三浦の魅力

フランク三浦の腕時計は、ほかのブランドにはない個性的な特徴が満載です。確かに、時計としては基本的な機能しか発揮してくれません。なかには文字盤が逆回転で表記されるなど、時計としての機能をほとんど果たさない名作(迷作)まであります。もちろん、フランクミュラーのような永久カレンダー機能も搭載されていません。しかし、そうした機能性の低さを逆手に取って、面白さを追求したのがフランク三浦の最大の魅力です。ほかの腕時計ブランドでは味わえない価値を提供してくれるフランク三浦は、腕時計にこだわりのない人が身に着けるにはもってこいのブランドといえるでしょう。バリエーション豊かなラインナップをそろえるフランク三浦。お気に入りの腕時計がきっと見つかるはずです。