生活や仕事の上で、腕時計は欠かせない存在です。どのような日々を送っていても、時刻によって行動することが求められます。そのため、ふとしたときに時刻を確認できる腕時計は便利なだけではなく、それがないと計画通りに動くこともできないわけです。
そのような腕時計には様々な種類がありますが、大きく分けてアナログのものとデジタルのものがあります。これら2つは同じく時を刻むものですが、その見た目や機能などにはかなりの違いが見られます。今回はアナログ時計について、デジタルにはない魅力を探っていきます。
☆手間をかけるだけ愛着を持てる
腕時計の中でアナログとデジタルの違いは、文字盤の表示の仕方にあります。デジタルは液晶に電圧を加えることで棒状になっている表示の組み合わせを変えて数字を示していますが、アナログは単純に長針と短針が指す位置で時刻を示します。
その違いにより、例えば時刻を合わせるときにデジタル式ではボタンなどで数字を1つずつ合わせますが、アナログはリューズの回し加減で微妙な位置に針を合わせるといったように異なった操作をします。この手間が腕時計に愛着を持てる要素の1つです。
また、近年特に人気が再燃しているのが機械式のアナログ腕時計です。機械式は、ゼンマイを巻くことで動力を得ます。この機構は放っておくと止まってしまうため、定期的に巻き上げる作業が必要になりますが、その手間をかけることが楽しいと感じる方が増えているのです。機械式には腕に着けて動作するだけでゼンマイが巻ける自動巻きもありますが、これに関しても日々身に着けておかないと動きが止まりますから、余計に愛着もわいてくるのです。
☆日々手入れする時間がリラックスタイムに
普段腕時計を身に着けていると、汗やほこりなどで汚れてしまうのは仕方のないことです。しかし、機械式のアナログ時計はクォーツ式と比べてデリケートにできており、汚れがたまってくると機械の動きに影響が出てきます。そのため、汚れを毎日ふき取ってきれいにしておくことが大切です。また、ゼンマイの巻き方1つでも長持ちするかどうかが変わってきます。毎日できれば同じ時間にいっぱいまで巻き上げる手入れが必要になるのです。
こうした手入れを行っていると、腕時計にかける時間が毎日生まれます。汚れを落とすときにも、明日のためにゼンマイを巻くときにも、その時計に向き合いながら大切に行うでしょう。その時間は毎日の終わりを告げると同時に、1日働いた時計をいたわることで自分自身をいたわることにもつながります。
そして、こうした時間をあえて作ることで、忙しいまま終わってしまう1日の中で立ち止まることのできる機会になるので、日々のリラックスタイムを作ることにもつながります。1日働いた時計と一緒に自分を休めることができる時間をアナログ腕時計がもたらしてくれるのです。
☆時計好き仲間との会話が楽しくなる
腕時計が好きな方や詳しい方は特に男性に多いものですが、これは腕時計にこだわりを持つ方が男性に多いためです。そうした方が持つ腕時計への愛情は並々ならぬもので、種類やブランド、仕組みなどの話をしているだけですぐに時間が過ぎてしまうと言います。
特に機械式アナログ腕時計を身に着けていると愛着がわき、大切に使うために腕時計のことをいろいろ知りたくなるものです。腕時計に愛着を持っている方同士が集まれば、自分の愛する時計の話をお互いにするのは楽しい時間となります。
また、こだわりの腕時計を着けていると、同じく時計を愛する方がその時計について質問をしたり、相手の方が着けている時計について聞きたくなったりすることもあります。こうして腕時計好き同士の会話が弾み、腕時計に関する情報交換にもつながるのです。それにより、さらに腕時計への知識が深まって、もっとアナログ腕時計が好きになるでしょう。そして腕時計好きな方との会話によって、長く愛せる1本を見つけることができるかもしれません。