カシオの歴史が生んだ究極のスタイル!マッドマスターの魅力とおすすめモデル

G-SHOCKは1983年にブランドを立ち上げて以来、絶大な人気を誇り続けていますが、その魅力の根底にあるのは頑強さです。普通なら使用をためらうような過酷な環境下でも平然と時を刻んでくれるという安心感があるのです。そして、その魅力を極限まで高めたものの一つにマッドマスターがあります。ただ、歴史の浅いシリーズなのであまりよく知らないという人も多いのではないでしょうか。そこで、マッドマスターの魅力とその代表的なモデルについて解説をしていきます。

質実剛健!G-SHOCKの持つイメージをさらに高みへと押し上げた究極モデル

G-SHOCKの開発目的はもともと落としても壊れない丈夫な腕時計を実現するというものでした。カシオはそのコンセプトをさらに推し進め、フロッグマン、マッドマン、ガルフマン、ライズマンという4つのモデルからなる通称マンシリーズを立ち上げます。フロッグマンは潜水防水性能、マッドマンは防塵・防泥性能、ガルフマンは防水・防錆性能に性能を強化し、ライズマンは圧力センサーと温度センサーを搭載して登山仕様に特化することで特殊環境下にも耐えうる頑強さを実現したのです。マッドマスターはその中のマッドマンをさらに進化させたモデルです。見た目も装飾品というよりはごつい計器類といった趣であり、アウトドアやミリタリー系のスタイルにマッチしたフォルムに仕上がっています。G-SHOCKが持っている質実剛健のイメージをより高めた点がこのモデルの大きな魅力だといえるでしょう。

厳しい環境にも対応!マッドマスターの設計コンセプトとセールスポイント

マンシリーズのセールスポイントであった頑強さをさらに強化し、デジタル時計からアナログ時計へと転換させたマスターシリーズはグラビティマスター、ガルフマスター、マッドマスターの3種類からなります。グラビティマスターが空の環境に、ガルフマスターが海の環境にそれぞれ特化しているのに対し、マッドマスターは地上での過酷環境を想定して作られたモデルです。ちなみに、マッドマスターのマッドとは泥を意味しており、防塵性・防泥性に優れている点はマッドマンと同様です。しかし、マッドマンは泥やホコリから時計を守るカバーの影響でボタンを押した感覚が鈍い傾向がありました。マッドマスターではボタンの構造を根本から見直し、防塵・防泥性能を高めながら自然な押し心地を実現しています。また、振動による衝撃にも強く、ドリルカッターや破砕機の作業にも十分耐えられるようになっています。しかも、時計の針は金属ではなくてカーボンファイバーで作られており、衝撃による多少の歪みは元に戻るように設計されているのです。仕事柄、時計をするのが不安だった人も安心して装着することができるというわけです。以上のように、泥まみれになる田畑から粉塵の飛び交う被災地の救出作業まで、マッドマスターは陸上のあらゆるシーンで活躍できる時計だといえます。

作業現場からレジャーまで!幅広い年齢層がさまざまなシーンで活用できる時計

G-SHOCKはもともと若者から高い支持を受けた時計ですが、数十年の時を経る内に幅広い層に受け入れられるようになりました。若い頃にG-SHOCKに夢中になった若者が大人になっても愛着を持ってくれているからです。そして、それはマッドマスターについても同様であり、その活躍のシーンも広がっています。たとえば、一見ビジネスには不釣り合いな時計に見えますが、肉体作業がメインとなる仕事ではむしろマッドマスターのようなタフな時計の方がしっくりきます。そういう意味において、マッドマスターはビジネスウォッチであるといっても過言ではないでしょう。一方、休日にスポーツやレジャーを楽しむ人にとってもマッドマスターはぴったりの時計です。その頑強さに加えてワイルドなスタイルは走ったり、山を登ったりする姿にもよく合います。このように、マッドマスターは広い年齢層の人たちが幅広い用途で使うことができる腕時計なのです。

陸の覇者!マッドマスターのおすすめモデル

マッドマスターシリーズはGG-1000、GWG-1000の2種類に大別可能です。まずリーズナブルなのがGG1000です。ただ、安くてもシリーズ最大の特徴となっている防塵・防泥性能の高さは折り紙つきです。ボタンを保護するシリンダー状のパイプとボタンに内装されたガスケットによって細かい泥や砂の侵入をしっかり防いでくれます。同時に、シリンダーのパイプ部分はボタンの操作性を高めると同時にボタンが受ける衝撃を和らげる役目を果たしており、酷使にも耐えられる仕組みになっています。また、視認性を高めるために数字の「12・3・6・9」の部分に大きなアラビア文字のインデックスを配しているのも特徴的です。しかも、緊急を要する場面を想定して3時側の大型ボタンを押すだけで方位が測定できるようになっています。そして、4時側のボタンを押せば温度測定も可能です。過酷な状況下であっても感覚的に操作ができるように設計されているのです。なお、GG-1000にはベルトと本体の一部の色が異なるGG-1000-1AJFとGG-1000-3AJFがあります。また、それに加えて、G-SHOCK35周年を記念して発売されたのがGG-1035A-1AJRです。ベースはGG-1000-1AJFなのですが、視覚的に光沢感を抑え込む新技術を用いて徹底的に黒にこだわっています。ただのブラックとは異なり、吸い込まれるような漆黒に思わず魅了されてしまう逸品です。一方、GWG-1000にもGWG-1000-1AJFとGWG-1000-3AJFという色違いの2つのモデルがあります。こちらのモデルは電気カッターや破砕機といった機械を取り扱う際にもその激しい振動に耐えられるよう、耐振動構造を取り入れています。さらに、風防の素材にはサファイアガラスを採用し、より高い視認性が確保できる点も大きな特徴です。そのうえ、世界6局の標準電波を受信し、正確な時刻を自動的に修正してくれるマルチバンド6という機能がついている点もうれしいところです。値段はGG-1000と比べて高めですが、それだけの価値があるモデルだといえるでしょう。

男らしくて丈夫な時計を探しているのならマッドマスターがおすすめ!

マッドマスターはG-SHOCKの腕時計の中でも頑強さという点では群を抜いています。陸の覇者と呼ばれていることからもわかる通り、地上で起こりうるあらゆる悪環境を想定して開発されているからです。その信頼感は高く、さまざまなシーンでの活用が可能となっています。万が一の事故や遭難を想定した場面でもマッドマスターを装着していれば大きな安心感につながります。ビジネスシーンにおいてもスーツには合わないかもしれませんが、肉体的作業がメインの業務であればむしろマッドマスターのような武骨な時計がしっくりくるのではないでしょうか。砂塵が舞う作業現場やオイルの飛び散る工場などでも安心して装着しておくことができます。もちろん、山登りやランニングの際の使用にもうってつけです。丈夫で男らしい時計がほしいという人は一度マッドマスターの購入を検討してみてはいかがでしょうか。