海外ブランドの腕時計はスタイリッシュでカッコイイだけでなく高性能なものがたくさんあります。正確さでいえばかつてはスイス時計が1番といわれていた時代もありましたが、クオーツが主流になり始めたころから日本製がその上をいくといわれています。日本男児は日本製の腕時計で差を付けましょう。
苛酷な環境でも耐えられる屈強なモデル
アウトドア派の人はもちろん、普段使いとしても優秀な日本製腕時計といえばカシオG−SHOCKシリーズでしょう。1983年から販売が開始されているGショックは、英語でGravity(重力)を表すGがネーミングの元になっています。その名の通り水中での使用や高所からの落下などあらゆる衝撃にも耐える腕時計は、それ以前の水や落下に弱いという時計の概念を根本から覆したことで注目を浴びました。国内では1990年代に入って一時大きなブームとなりましたが、映画「スピード」の主役俳優が付けていたこともきっかけになったといわれています。このときに使用されていたDW-5600Cシリーズは、その後「スピードモデル」という別名もついたほどでした。ほかにも、海外のミュージシャンや俳優などファッションに敏感なセレブが愛用していることで海外でも人気に火がつき、以降は軍隊から一般の人まで幅広い層に愛用され続けています。この人気を受けて販売された女性向けのモデルがBABY-Gシリーズで、メンズとのペアウォッチが増えたほか、スポーツ選手を始めとした女性にも愛用されるようになりました。
・耐久性
G-SHOCKの1番の魅力は耐久性です。独自のケース構造や材質によって、高所からの落下など全方向からのあらゆる衝撃に耐える造りになっています。緻密な設計で、遠心力といった過度の重力でも誤差が生じません。さらに特殊な振動吸収材を採用することで、振動による部品の緩みやズレにも対応措置がなされています。
・正確性
マルチバンド6と呼ばれる標準電波とGPS電波を使用することで、常に正確な時刻情報のキャッチが可能です。国内だけでなく、世界中何処にいても常に正確な時間の把握を実現しています。
初期モデルはアウトドアやスポーツのイメージが先行しやすい時計でしたが、メタルバンドのモデルを中心にビジネスマンなどスーツの着用に合わせてもカッコよくキメられるものもあります。価格帯もリーズナブルなところが魅力です。高機能で控えめながらカッコイイG-SHOCKは日本男児の象徴ともいえるのではないでしょうか。
付けてないような付け心地を得られるライトなモデル
高性能でありながら、付けていることを忘れてしまいそうな腕時計もあります。それはシチズンのエコ・ドライブワンという、シチズンのソーラー充電による腕時計開発40周年を記念して2016年に発売されたモデルです。ムーヴメント部分が従来のおよそ半分に当たる1mm、ケースはおよそ3mmという驚きの薄さに仕上がっています。これだけでも十分装着したときの感触は変わるという印象を受けますが、ムーヴメントを高い技術によるソーラー充電にすることで、発売時点で世界最薄を実現させました。近年の腕時計では手巻きや自動巻きといった機械式、クオーツ、そしてソーラー充電が主流となっていますが、シチズンはそのソーラー充電式の開発を早期に始め、1976年には世界初で販売することに成功した、日本が誇る時計メーカーのひとつです。また、ケースにはサーメットという新しい材質を採用することで、キズや擦れなどに耐え、文字盤を美しく維持する工夫もされています。40周年を記念して発売されたシチズンのエコ・ドライブワンは全部で4シリーズ、バンド部分にワニ革を使用したAR5014-04Eは、世界限定800本というレアな商品です。ほかの3シリーズはバンドにステンレスを使用しており、スーツなどのビジネススタイルにも合わせやすく年齢を選ばないシンプルでスタイリッシュな仕上がりになっています。文字盤のカラーはホワイト、ブラック、そしてゴールドフレームと、シーンや好みに合わせて選びやすいモデルになっています。
デザイン重視でカッコイイモデル
近年、コレクターを中心に機械式時計の良さが見直され注目されています。電池がなくても動くという点ではソーラー充電タイプも同様ですが、リューズを巻く手間ひまを好む人は機械式を愛用する傾向があります。国産の機械式腕時計ならオリエントもおすすめです。時計好きならさまざまなムーヴメントの時計をコレクションする人も多いものですが、時計本来の時を刻む音やパーツひとつひとつの動きに魅力を感じる人にとって、機械式の腕時計は時計を超えた存在のようです。そのため、機械式の時計には中身の見えるスケルトンが採用されているものを多く目にします。オリエントもいくつかのシリーズがありますが、オリエントスターは機械式時計の魅力を存分に発揮した腕時計といえます。スケルトンタイプで機械部分を見せることをデザインの一部にしたモデルは、革バンドとの組み合わせで近代的でありながら何処かノスタルジックな印象を受けます。機械部分を文字盤で覆ったモデルは、メタルバンドとの組み合わせで洗練された近代的なフォルムに仕上がっています。正確な時を刻みながらも自然に近い緩やかな時間を感じさせてくれるオリエントスターは、忙しいビジネスマンを中心に日本男児に合う控えめながら主張できるデザインではないでしょうか。シックなモデルも多く価格帯も手ごろなので、ビジネスから休日まで幅広く使いこなせる時計といえるでしょう。すべてにおいて余裕のない現代を少し穏やかな歩調で過ごしたくなる時計という印象です。
まとめ
日本での時計製造の歴史は欧州と比較してまだ歴史は浅いながら、世界初のムーヴメントの開発や、あらゆる衝撃や苛酷な環境に耐えうる腕時計の製造など、世界でも注目される技術を誇っています。高性能でデザインも洗練されていながら低価格なものが多いのも魅力的です。時計はその人を象徴するものともいわれています。日本の高い技術と美しいフォルムの腕時計を、カッコイイライフスタイルのアイテムに加えましょう。
■参照URL
http://g-shock.jp/identity/
https://ja.wikipedia.org/wiki/G-SHOCK
http://www.citizen.co.jp/release/news/2016/20160317.html
http://www.orient-watch.jp/orientstar/index.php