ブランド選びの指標にどうぞ!腕時計の種類と特徴について

腕時計はファッションの一部として付ける人やビジネスで利用する人などさまざまですが、普段なにげなく着けている腕時計にはどんな種類があるかご存じですか。腕時計の種類は、多くの人が知っているアナログやデジタル時計だけではありません。どんな種類があるのかざっくり知りたい人のために、一般的に販売されている4種類の時計の特徴やメリットなどをまとめてみました。これから腕時計を購入するときの時計選びの参考にしてみてください。

歴史あるアナログ式腕時計

近年のアナログ時計の原型は14世紀にイタリアで誕生し、針がインデックスを差して時間を表示するスタイルの腕時計は20世紀に登場しました。アナログ時計は文字盤の長針と短針で時間を確認し、通常は長針1回転が60分で短針1回転が12時間を表します。そのため時間を量的な感覚でとらえることができるのが特徴で、アナログ時計を使用している人は時間配分の計算が早かったり上手だったりするという説があるようです。アナログ式腕時計は時間の経過や残りの時間を計算しやすいというメリットがあります。
また文字盤の色やデザインの種類が豊富で、個性的な文字盤を楽しめるため、その日のファッションに合わせて使い分けを楽しむことができるでしょう。一方アナログ式の腕時計は見慣れてしまえば見やすいのですが、文字盤のデザインによってはパッと見ただけで細かい時間まで正確にわかりにくい場合があることがデメリットといえるのではないでしょうか。分単位の仕事をする人はアナログ時計よりもデジタル時計を使用することが多いようです。

カジュアルなデジタル式腕時計

デジタル式の種類の腕時計はLEDや液晶で時間を直接表す方式で、12時間表示と24時間表示があり切り替え可能なタイプがほとんどです。数字で時間を表示するという発想がされたのは19世紀と古く、デジタル式の腕時計は1970年に開発されたものが原点といわれています。デジタル時計はカジュアルなイメージで知られていて、ビジネス向けというよりもプライベートのカジュアルな服装に合うデザインが多いです。デジタル時計のメリットは何といってもパッと見ただけで正確な時間を把握できることではないでしょうか。さらにデジタル時計は時間を確認できるだけでなく、ストップウォッチ機能などの便利な機能がついているものもあります。
一方デジタル時計のほとんどが電池を必要とするので、電池交換の手間が発生します。また長く使うと文字盤の液晶が劣化するので、一生ものの腕時計にするのは難しいでしょう。デジタル時計はアナログ時計と違い確認した瞬間の時間しかわからないので、計算が得意でない人だと時間の経過や残り時間の計算が少々面倒に感じるかもしれません。

ロマン溢れる機械式腕時計

機械式の腕時計は昔ながらのゼンマイで動く種類の腕時計です。最初の機械式時計は1270年~1300年ころにかけて作られたといわれています。当時の時計はとても巨大で大きな錘を使用していましたが、1500年にはドイツの錠前職人が動力ゼンマイを発明し、持ち運び可能な携帯時計が開発されました。機械式の時計にはゼンマイを手で巻く手巻き時計と、腕を動かすことにより自動でゼンマイが巻き上がる自動巻き時計があります。現在はほとんどが自動巻きのタイプですが、時計を動かさないと2日ほどで止まってしまいます。そのため数日間放置したときは手巻きでゼンマイを巻いたり、時計の時刻合わせをしたりする必要があります。機械式腕時計は繊細で高価なものがほとんどです。
机から落としたりぶつけたりすると壊れてしまうことがあるので注意しましょう。また3年~5年ごとに部品の摩耗防止のためにメンテナンスをする必要があるのですが、その際には数万円がかかることもあります。その代わりきちんとメンテナンスをしていれば一生ものの腕時計として使えるメリットがあります。なにかの記念にちょっと高価な機械式の腕時計を購入して、思い出と共に長い間大切に使い続けるのも良いかもしれません。

正確さが売りのクォーツ式腕時計

クォーツ式腕時計とは、電池と電子回路で動く時計のタイプです。クォーツムーブメントを製造しているのは、現在日本とスイスのみで工場での大量生産がされています。そのためひとつひとつの原価が大変安く、販売価格もお手ごろなものから高価なブランド品まで幅広くあります。格安で手に入れることのできるクォーツ式の腕時計ですが、精度とショック耐性が高いことが特徴です。機械式の時計は机の上から落としただけでも壊れてしまうことがありますが、クォーツ式の場合は机の上から落としたくらいではほとんど壊れることがありません。さらに月差が±20秒ほどの誤差しかないので、いつでも正確な時間を知ることができます。
またメンテナンスにかかる費用も割安で、電池交換をする際に数千円かかる程度です。その代わり電子回路が壊れてしまうと修理はできません。電子回路はだいたい10年ほどで壊れるので、そのときは買い替えが必要になるでしょう。高級ブランドの中には修理や交換に応じてくれる場合もあるので、確認しておくと安心です。精度が高く耐久性もあるだけでなく、高級ブランドの時計を除けばほとんどは手に入れやすい価格なので、日常使いに何本も購入しておきやすいのではないでしょうか。

まとめ

腕時計を購入するときはデザインだけではなく、種類による違いを意識すると選ぶ幅が広がり楽しいでしょう。それぞれにメリットやデメリットがあるので、気になったものがあればチェックしてみてください。アナログ式とデジタル式という腕時計の時間の表示方法の違いのほか、動力にも2つの種類があります。アナログ式腕時計はシンプルなのでビジネスで使用したり、デジタル式腕時計はカジュアルかつ時間を知る以外の機能もあるのでプライベートで使用したりするなど使い分けができるでしょう。
また、ひとつは高価な一生ものの機械式腕時計を持ち、日常では丈夫で正確なクォーツ式腕時計を使用するという使い方も良いかもしれません。近年では携帯電話で時間がわかるから時計は持たないという人もいるかもしれませんが、アクセサリー感覚でおしゃれアイテムのひとつとして持つのもおすすめです。