文字盤は時計の顔!5種類のタイプをまとめてみました

仕事をするうえで、腕時計は社会人にとって大切なものです。購入しようと考えた時に、あまりにも多くの種類があるので迷ってしまうこともあるのではないでしょうか。腕時計を選ぶポイントのひとつが「文字盤」、時計の顔ともいわれるほど時計の見た目を決める重要なポイントです。その文字盤には、5種類のタイプがあるのをご存知でしょうか?今回は腕時計の文字盤のタイプ毎の特徴やデザインについて解説していきます。

基本中の基本たる「中3針」

時計の文字盤の中では、もっともスタンダードなタイプといわれている「中3針」。時針、分針、秒針の3針が文字盤の中央に設置されているデザインになっています。3針が中央に配置されていることから、センターセコンドとも呼ばれています。腕時計は、「中3針」以外にも文字盤のタイプは存在していますが、置き時計や掛け時計のほとんどが、この「中3針」であるとされています。腕時計の本来の役割である、時間を確認する機能をシンプルにまとめた「中3針」は、機能美が追及されたデザインであるともいえます。使い勝手がよく派手過ぎない形状から、「中3針」は社会人に好んで使われており、広く親しまれています。最近ではクロノグラフのようなインダイアルが複数ついている腕時計が流行していますが、そういった機能を求めず、シンプルな機能美を求める方が購入する傾向にあるのが特徴といえるでしょう。

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2カ国の時刻を同時表示する「GMT」

「GMT」とは世界標準時の略称で、1日を24分割して表示するグリニッジ天文台の時刻を標準とすることから由来しています。そのため、24時間で1周するGMT針は時計の針と誤認してしまわないように、真っ赤なカラーであったり、特徴的なデザインの針であったりすることが多いようです。GMT針を海外の現地時間に合わせて設定すれば、日本時間と海外時間、二つの時間を確認することができ、とても便利です。このGMT針の特徴から、海外出張が多い方に好まれて購入されています。しかし、最近では実用性で購入する方よりも、宝飾品として購入する方が増えているのが現状です。また、中には機能を知らずにデザインが気に入って購入している方もいるようです。

独立した秒針を持つ「スモールセコンド」

文字盤のインダイアルの位置に秒針が配置されている「スモールセコンド」。セコンドとは秒という意味で、スモールは小さいという意味です。このタイプは秒針の動きが見えやすいように、ダイアルの中央から6時位置のインダイアルに秒針が設置されていることが多いデザインになっています。中には3時位置、9時位置のインダイアルに設置されているものもあります。ダイアルの中央は時針と分針で2針、インダイアルに秒針がついていて1針という、そのデザイン性が「スモールセコンド」の魅力の一つです。見た目は秒針が独立している「スモールセコンド」の方が複雑な印象を受けますが、内部構造は「中3針」に方が複雑といわれています。「スモールセコンド」を採用している時計ブランドも少なくありません。秒針が文字盤の中でスタンダードといわれている「中3針」とは異なる場所についているので、独特な文字盤であることも人気の秘密です。

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ストップォッチ機能付きの「クロノグラフ」

「クロノグラフ」とは一般的にストップウォッチ機能がついた時計のことを指します。「クロノグラフ」は時計機能と同一動力源によってストップウォッチ機能を作動させる腕時計で、採用しているブランドも多く、人気の機能です。また「クロノグラフ」は秒針がインダイアルに位置している時計で、通常の秒針の位置にはクロノグラフ用の針がついています。このクロノグラフ用針も秒針と同じで、一周60秒で設計されています。ストップウォッチの機能を果たすために、竜頭の他に2つボタンが取り付けられています。時計の右上に「スタート」「ストップ」のボタンが、時計の右下に「リセット」ボタンがついています。陸上などの時間を測定するときにも用いられたりすることもあり、一般的にもジョギングなどに使われたりと、用途は様々です。

防水でタフな「ダイバーズ」

防水性が高く、ダイビングの際にも用いられる「ダイバーズ」という機能があります。防水性に富んでいて、200m防水から500m防水くらいのものが一般的です。100m防水ではダイバーズとはいえません。また何分潜ったかわかるように、回転ベゼルというものが風防の周りにリング状に取り付けられています。たとえば酸素ボンベ内の酸素残量がなくなるのが20分の場合、時計の長針の先にベゼルを合わせるようにセットした後、ベゼルの位置をスタートとし、長針が20のところにくるまでに浮上すればいいというのが回転ベゼルの機能です。またセットした後に誤って操作しないように時計周りには回転しない「逆回転防止ベゼル」という機能が必ずついています。この機能が無ければ、岩などにぶつかった際にベゼルが動いてしまって、潜っている時間を見誤る可能性もあるので、ダイビングをするうえでは重要な機能になっています。他にも「ダイバーズ」には潜る際に安全を確保できるように、耐磁性・耐震性の性能がついているもの、暗所でも視界を確保できるものもあります。ダイビングの際には必需品になる腕時計です。

まとめ

腕時計の文字盤の5つのタイプについて紹介しましたが、腕時計にはただ時間を確認するという機能以外にも、様々な機能があります。用途によって色々なタイプが選べるので、悩んだときは使用する目的、シーンを考えてみましょう。例えば会社で使うのであれば、シンプルでデザイン性の高い「中3針」のもの、プライベートであれば、ジョギングでタイムを測れる「クロノグラフ」を買うといったことです。どのシーンで使うものなのかハッキリ理解していれば、自分に合った腕時計の文字盤のタイプがわかってくるはずです。

■参照URL

腕時計の中3針タイプとは?その発展系「クロノグラフ」の魅力

GMTの便利な使い方


http://www.gressive.jp/dictionary/03-s/013u/18-small-seconds.html
http://www.mr-coo.com/kiso/Chrono.html
http://housekihiroba.jp/shop/pages/diverswatch.aspx
http://janaab.net/myblog/manual-6/