腕時計はベルトも大切!金属製から革製までまとめて紹介します

腕時計を選ぶとき、何を見て選んでいますか。価格やブランドといった選択肢もありますが、時計の顔でもある文字盤や針のデザインを特に重視する人は多いのではないでしょうか。
ところが、忘れられがちなのが「ベルト」の存在です。ベルトの素材によっては着けられるシーンや合うファッション、さらには使い勝手も大きく異なるため、購入する際には文字盤だけでなくベルトの素材もよく考えて選ぶのがおすすめです。今回は、腕時計のベルトに使われる4つの素材とそれぞれの特徴を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

無骨な金属製ベルト

金属ベルトはステンレスやチタン、金や真鍮にメッキを施したものなど、素材もさまざまです。中でも、ステンレスのものが多く流通しています。丈夫でデザインの種類が多く、バックルをカチッと留めるだけなので着けやすいといったメリットがあります。また、自己主張が強くないため文字盤や針のデザインを際立たせることができたり、多少カジュアルではあるものの、普段使いからフォーマルなシーンまで幅広く使えたりといった魅力もあります。さらに、金属ベルトは基本的にどんなファッションにも合うため、活躍のシーンが多くあります。ビジネススーツはもちろん、カジュアルなファッションに合わせてもセンス良く決まるため、1本の腕時計を使いまわしたい人におすすめと言えるでしょう。サイズ調整はバックル部分をスライドさせるタイプや、コマとコマをつなげている細いピンを取り出し、コマを増減して行うタイプなどがあります。細いピンを取り出すのが難しい場合は、お店で調整してもらうこともできます。その際、サイズを戻すこともあるかもしれませんので、外したコマは捨てずにとっておきましょう。また、汗をかいたり、汚れたりした際は乾いた布でふき取ることで清潔になり、ベルトの寿命も長持ちさせることができます。金属アレルギーの場合でも、アレルギー対策用の金属バンドも販売されているので、探してみると良いでしょう。

スポーツ向けなラバー・シリコン系ベルト

スポーツやアウトドアなどで活躍するのは、ゴム製のラバーベルトやシリコン素材のベルトです。驚く程軽いのが特徴で、腕にフィットするように着ければ運動中に時計が揺れ動かないため快適なのはもちろん、スポーツの成績に影響しにくいのもうれしいポイントです。素材が柔らかいので、運動中に壊れたりベルト部分でケガをしたりするケースも少ないと言えます。また、水に濡れてもサビや劣化の心配がないので、時計部分が防水加工のものであれば、水を気にせずウォータースポーツや川遊びなどを楽しめます。さらに、金属アレルギーの人でも着けることができ、汚れても水で丸洗いが可能なのでいつでも清潔に使えます。こんなに機能的なのに、価格が安く設定されているのもラバーやシリコン系ベルトの魅力の一つです。色展開が豊富なため色違いで揃えたり、あえて派手な色を買ってコーディネートの差し色として使ったりすることもできます。また、カジュアルなファッションはもちろん、パンツとシャツといったきちんとしたファッションに合わせれば、抜け感を出すことも可能です。機能面からスポーツやアウトドアに向いているだけでなく、普段使いすれば優秀なファッションアイテムとして活躍してくれることでしょう。軽さや丈夫さを求める人だけでなく、おしゃれを楽しみたい人にとってもおすすめのベルトです。

カジュアルなナイロン製ベルト

ナイロン製の布で作られたベルトは、カジュアルな印象が魅力です。布製のためとても軽く、サイズ調整が簡単で濡れたり汚れたりしても、丸洗いできるといった特徴があります。もともと丈夫に作られてはいますが、1,000円以下で買えるものも多いので、壊れたりほつれたりしても気にせず使うことができます。また、豊富なカラー展開はもちろん、ストライプや迷彩柄、ジャガード柄など、ベルト部分でデザイン性を楽しめるのも魅力の一つです。文字盤がシンプルであっても、ベルトでセンスを発揮できるのはうれしいですね。例えば、同じストライプでもモードなファッションにはグレーと黒、上品でかわいらしい雰囲気を出したければネイビーと赤など、配色によって雰囲気をガラッと変えることもできます。ベルトの交換も簡単なので、何種類か買っておいて、その日のファッションに合わせて付け替えて楽しめます。カジュアルな雰囲気のファッションによく合うので、オフの日のお出かけや近所にちょっと買い物に行くときなどの普段着に合わせて、手首のおしゃれを楽しみましょう。

 

使うほどに馴染む革製ベルト

革製ベルトの魅力は、使うたびに手首になじんでいく感覚の心地よさでしょう。この変化に、何とも言えない愛着を感じる人も少なくありません。また、上品な雰囲気が出せるので、腕時計のベルトの中では最もフォーマルな場に合うとされています。結婚式やお葬式、パーティなどのフォーマルな場では、革製ベルトを選ぶと間違いないでしょう。革と言っても、安価なカーフ(牛)や丈夫なクロコダイル(ワニ)、柔らかく美しい柄が人気のパイソン(蛇)、肌ざわりの良い馬革など、さまざまな種類があります。茶色や黒はもちろん、緑や赤もあるため、好きな素材と色を選びましょう。革製ベルトは軽くて着け心地がよく、サイズ調整が簡単なため、体形の変化にも柔軟に対応できます。使い終わったら乾いた布で汚れや汗を拭きとり、ときどき革専用のオイルを塗りこむことで、長く良い状態を保てるでしょう。革の臭いが苦手な場合は、抗菌や防臭加工されている商品もあります。特に黒の革製ベルトは品格のある雰囲気を出せるので、1本持っておくとビジネスシーンや冠婚葬祭などの場で活躍することでしょう。また、明るいブラウンや赤など、色によってはカジュアルな雰囲気を出すこともできます。普段から上品なファッションをすることが多い人はもちろん、カジュアルなファッションが好きな人にも革製ベルトはおすすめです。

まとめ

腕時計のベルトには大きく分けて金属、ラバー、ナイロン、革の4種類がありますが、フォーマルな場には革や金属、カジュアルなファッションにはナイロン、スポーツならラバーといったように、得意分野が異なります。それぞれの個性を生かすには、デザインだけでなく用途や使いたいシーンごとにうまく使い分けることが大切です。TPOに合わせたおしゃれを楽しむためにも、お手持ちの腕時計と違う素材のベルトのものを買っておくと便利です。

※参考URL
http://citizen.jp/support/exterior/metalband.html
https://customlife-media.jp/suit-with-wristwatch
http://www.syohbido.co.jp/watch/watchkind.html