腕時計といえば「時間を知る」という本来の役割だけでなく、ファッション小物としてアクセサリー感覚で身に着ける方もいることでしょう。腕時計のデザインは、アナログかデジタルかで大きく異なりますし、ベルトが皮製か金属かでも変わってきます。中でも、文字盤は腕時計の顔ともいわれるくらい重要な要素です。様々なデザインの文字盤がある中で、どのような文字盤を選ぶのが良いのか、デザインという切り口でご紹介します。
文字盤は視認性が重要!使い勝手を決める文字盤デザインの重要性
文字盤は腕時計の使い勝手に大きく影響するため、どのような目的でその時計が作られたかによりデザインは全く異なってきます。女性向けの腕時計では、細見で小ぶりな腕時計が多いため、自然と文字盤も小さくなります。文字盤が小さい腕時計では、要素を極力省いたシンプルなデザインとなり、カレンダーがないものや、インデックスと呼ばれる時分を表す数字や目盛が省かれた針だけしかないものも多くあります。また、インデックスの文字が見やすいフォントではなくあえてゆがんだ様なデザインにしていたり、文字盤をスケルトン構造にして時計の内部構造が見えるようになっていたりする時計もあります。
こういった時計は、ファッションのワンポイントとして使う上ではおしゃれでかわいい、自分らしさをアピールできる一方で、時刻が見づらいという機能性を犠牲にしている場合もあるので使うシーンに応じて選ぶようにしましょう。
視認性を重視するのであれば、やはりパッと見た際に時刻を認識することができるインデックスは最低限必要です。また、針やインデックスが見やすいように、文字盤はスケルトン構造や光を反射する素材のものではなく、白や黒の単一色のものがよいでしょう。
シンプルなのが無難!ビジネスでオススメの文字盤の色
男女問わず、ビジネスシーンで時計を使用する方は多いのではないでしょうか。しかし、マナーが求められるビジネスシーンでは、オフィスカジュアルやクールビズなど、多少ラフなファッションが許容されるようになってきたものの、ご自身がお持ちの時計が必ずしも好感をもたれるとは限りません。
では、どのようなデザインの時計であればよいのでしょうか。1番はやはり「時刻がすぐわかる」点を重視し、特殊な構造を持ったものではなく視認性・機能性が保たれるシンプルなデザインです。また、ビジネスシーンでは社内外問わず、どのような人と関わるかわかりませんので、派手で奇抜なデザインではなく一般的に無難とされるデザインのものが望ましいでしょう。
つまり、男性であれば白か黒、女性であれば原色などの強い色ではなく、薄いトーンのカラーの文字盤が理想といえます。
文字盤の人気色と最新トレンド
ファッション性と機能性、プライベートか仕事かで選択する時計のデザインは異なってきますが、どのような文字盤が多くの人に支持されるのでしょうか。
メンズの腕時計では、黒を背景とした文字盤の時計は人気が高く、ネイビーや緑など濃く落ち着いた色の時計も選ばれているようです。レディースでは、白が圧倒的に支持されていますが、最近では薄いピンクやピンクゴールドといった色も人気が高いです。男女ともに、時代や世代を問わず愛される腕時計に共通するのが、やはり仕事でもプライベートでも兼用できるシンプルな色で、インデックスがわかりやすい実用的なのものが多いのが特徴です。
最近では、ベースとなる背景色はシンプルながら、文字盤にブルーやピンクの石がワンポイントで配置され、メンズウォッチではクロノグラフと呼ばれるストップウォッチを備えた、メカニカルなデザインのものが増えてきています。こういったものは機能性や視認性は損なわず、シンプルな中にも個性がある時計として高い人気があります。