スーツには腕時計が必須!失敗しないためにビジネスマナーも一緒に覚えよう

ビジネスシーンにおいて、腕時計は必須のアイテムといっても過言ではありません。プライベートではスマホを取り出して時間を確認する人も多いでしょう。しかし顧客との商談中や重役相手のプレゼン中などに、そのようなことを行うとマナー違反になってしまいます。そのため腕時計を装着することはビジネスマナーの基礎といえるでしょう。ただし腕時計であれば何でも良いわけではありません。
そこで今回は、腕時計に関するビジネスマナーについて紹介します。

新人が高価すぎる腕時計を選ぶのはNG

社会人としてデビューする時には、スーツを購入することが多いでしょう。その際、スーツに合う腕時計も購入する人を多く見受けます。しかしスーツとの相性や自分の好みだけで選ぶのではなく、ビジネスマナーを考慮することも大切です。そうしないと職場や取引先の人たちに不快感を与えてしまう可能性があります。

新人が心がけたいのは、高価すぎる腕時計は避けるということです。優秀な社員がつけていれば自然に見えることもありますが、仕事もろくにできない新人がつけているとアンバランスに見えてしまいます。一人前になる前に、そのような目立ち方をすると学生気分が抜けていないと思われる可能性もあります。

また高価すぎる腕時計をつけることは、上司や先輩といった目上の人への気遣いが足りてないといえます。昔から、一流ブランドの腕時計を所持することはステータスの一つと考えられてきました。新人が高価な腕時計をつけていると、それより安価な腕時計をつけている上司や先輩は立つ瀬がなくなってしまいます。自分の立場を理解し、高価すぎる腕時計を選ばないということは、新人にとって大切なビジネスマナーです。

文字盤の色はフォーマルな「黒白青」に限定

腕時計を選ぶ時は、文字盤の色に注意しましょう。装着時に見える腕時計の表面積のうち、文字盤の占める割合はとても大きいです。そのため腕時計の与える印象に、文字盤の色は大きく関係しています。さらに、その腕時計をつけている人物の印象にまで、影響を与えることも少なくありません。たとえばゴールドの文字盤の場合、地位の高い人のように感じるのではないでしょうか。その一方で、お金持ちであることをアピールされているような嫌味な印象を持つ人もいるでしょう。また派手なピンクなどのカラフルな文字盤は、奇抜な人物である印象を与えてしまう恐れもあります。

そのような懸念があるため、文字盤の色は「黒・白・青」から選ぶのが無難です。黒はシックな色であり、青はクールな色であるため、どのようなビジネスシーンであっても浮いてしまうことはないでしょう。特にダーク系のスーツを着ている場合、黒や青の文字盤は袖から出ていても馴染んで見えやすいです。また、白の文字盤は清潔感があり、ほとんどのスーツに似合います。白いシャツと合わせることにより、誠実な人物であるという印象を与えられるでしょう。このように文字盤の色をフォーマルな「黒・白・青」に限定しておけば、ビジネスシーンで良くない印象を持たれる可能性は少ないといえます。

文字盤は金属製のものを

文字盤は色だけでなく素材も重要です。素材によって与える印象が大きく変わってしまうからです。ビジネスシーンで使用する場合は、できるだけ金属製のものを選んだ方が良いでしょう。以前は文字盤の多くは金属製でしたが、プラスチック製のものも増えてきました。プラスチック製のものは、材料費を抑えられるので安価であるメリットがあります。軽やかに見えるのでカジュアルな服装に合わせやすいことも大きな特徴の一つです。そのためプラスチック製の文字盤の腕時計は、若者を中心に人気が高いです。しかし、それらのメリットはビジネスシーンにおいては特に必要ないといえます。

ビジネスシーンにおいては、使用しているアイテムの特徴も、その人物について知るための重要な情報になります。そのため腕時計は、なるべく品位の感じられるものを選んだ方が良いです。デザインにもよりますが、金属製のものであれば極端にチープに見えることは少ないでしょう。また腕時計がカジュアルに見えてしまうと、社会人としての自覚が足りないと判断されてしまう恐れがあります。金属製の文字盤であれば、そのような心配は不要です。金属特有の重厚感があるものが多いので、落ち着いた雰囲気を感じてもらえるでしょう。

デジタルではなく針のあるアナログを

駅などでビジネスマンを観察していると、針のあるアナログの腕時計をしている人が多いことに気付くでしょう。デジタルの腕時計にもメリットはありますが、ビジネスシーンにおいては、デジタル腕時計はアナログ腕時計よりもカジュアルな印象や稚拙な印象を与えてしまうことがあります。特にアナログの腕時計を長年使っている年配のビジネスマンからは、そのように見られてしまう恐れがあるでしょう。

またアナログの腕時計は注視しなくても、チラッと見るだけで大体の時刻を把握できる特性があります。ビジネスシーンにおいては、相手の目の前で時間を気にしすぎるのは失礼にあたります。腕時計を堂々と確認していると、自分は軽んじられていると思わせてしまうでしょう。そのように感じさせることは、ビジネスマナーに反しているといえます。特に営業など、取引先や顧客と接する機会が多い仕事の場合、さりげなく時間を確認できることは非常に重要です。デジタルの腕時計にはメール機能の付いたものなどもありますが、特にそのような機能が必要ないのであれば、アナログのものを選んだ方が無難といえるでしょう。

まとめ

ビジネスシーンで使用する腕時計は、ビジネスマナーを考慮して慎重に選ぶ必要があります。新人であれば高価すぎる腕時計は避けるのが基本です。腕時計の文字盤の色は派手なものでなく、フォーマルな「黒・白・青」から選ぶと良いでしょう。また文字盤の素材は、チープに見えない金属製のものを選ぶのがおすすめです。その他にも、デジタルよりアナログのタイプを選ぶことも大切なポイントと考えられます。今回紹介したこれらのポイントを押さえておけば、ビジネスシーンで使用するのに相応しい腕時計を選ぶことができるでしょう。ただし、そのような腕時計を装着しても、他のビジネスマナーを欠いていては意味がありません。腕時計に関するビジネスマナーを覚えるのと同時に、他のビジネスマナーも身につけましょう。